連作障害対策としての落花生栽培

17年前から産地化を目的として栽培を開始した白ネギは、行政の方々、JAの方々のご指導の元、地域の農家さんの協力を得て、JA広島中央管内で145戸が27haの規模で栽培しています。

その一方で、白ネギの連作障害(同じ土壌で同科の野菜を繰り返し作り続けることで、細菌による病気が発生、生育不良により収量がおちる)により、品質の良い白ネギが育ちにくくなっており、白ネギの産地化に協力頂いている地域の農家さんも困っています。

連作障害対策としては、アブラナ科やマメ科植物など別の科の野菜を栽培し土壌環境を変えてやる必要があり、マメ科で根の生育形状も白ネギと類似しており、国内生産量が消費の1割ほどの落花生に着目し、2018年に試験的に栽培を開始しました。

自社の落花生と加工品の特徴(強み)

2019年にグッドソイルグループとの共同事業として、東京大学大学院農学生命科学研究科と産学農の共同研究農場を開設。田之倉名誉教授の指導のもと、こだわりの土(微生物が豊富、水はけが良い)が施す落花生の栄養分への影響についてグッドソイルグループと共同研究を開始。

2020年からは一か月半かけた独自の天日干し製法による成分変化に関する共同研究もスタート。産学農連携で高栄養価の落花生の生産・商品化に取り組んでいます。

アグリ・アライアンスの落花生づくりは“こだわり”満載!

その”こだわり”の一部を年間スケジュールに沿ってご紹介します。

#5years…

アグリ・アライアンスは、健全な土で農薬を使わず体に優しい落花生を育てています。

植物性有機発酵堆肥(バーク堆肥)を通常の5倍使用し、大量の堆肥を土と深耕することにより一般的な圃場の倍以上となる50センチの深さのある土壌で育根領域を増やし、野菜の根が広い範囲でしっかりと土壌酸素及び栄養素を吸収できるように配慮しながら栽培しています。

#May

#Early October

大きく実った落花生を収穫します。世界的にも珍しいビニールハウス内での完全天日干しにより、うまみ成分が凝縮した美味しい落花生になります。
ビニールハウス内での完全天日干しは、育苗センターのハウスを使うことで実現しました。

動画再生
ビニールハウス内をドローン撮影!

根気のいる作業です!

焙煎はその日の気温や湿気、豆の状態などにより、時間を調整しています。さじ加減は3男のダイちゃん(元イタリアンシェフ)が担当!

ピーナッツペーストに加工していきます。他のピーナッツペーストと見た目から違います。その理由は「薄皮」も使うから。

捨てがちな薄皮には、「レスベラトロール」というポリフェノールが豊富に含まれています。このポリフェノールには人間の細胞の中の抗老化遺伝子(サーチュイン遺伝子)と結合すると細胞の動きを緩やかにし、がんや老化を予防できると言われています。

美味しく健康になれる秘密はこの薄皮が大きな役割を果たしています。

ピーナッツペースト、焙煎落花生など加工品は弊社のECサイト <TUTITONE>、JA元気市、広島アンデルセン、無印、U2、まちのシューレ963、マルシェ、各イベントでの販売を通してお客様のもとへお届けします。